セキュア エンタープライズ ブラウザの使用事例は以下を含みます。

 

1.サードパーティーおよび外部人材のアクセス保護

フリーランス、外部人材、コンサルタントのような独立したワークフォースは、従来のITの枠にとらわれずに活動することが多いとされています。管理されていない個人デバイスを使用する彼らは、複数の組織にまたがって働き、企業のSaaSやプライベートアプリへのアクセスを頻繁に必要とします。このような特性から、業務スピードに影響することなく、サードパーティーや外部人材がはらむリスクをコントロールするのは難しいとされています。

課題とされる理由。

管理対象外デバイスはアタックサーフェスを拡大します。ランサムウェアフィッシング攻撃のほとんどは、Webブラウザや侵害されたエンドポイントを通じて行われます。また、独立系のワークフォースは正社員と同じようにオンボーディングや監督プロセスを省略することが多いため、機密データの保護が難しくなります。

Architecture diagram showing a sequence labeled 'Unmanaged device accessing corporate app introducing risk via web browser.' It begins with a user icon connected to a red box labeled 'Unmanaged device' with a warning icon, followed by a red box labeled 'Outdated browser' with another warning icon. An arrow leads through the internet icon to a gray building icon labeled 'HQ data center,' then to a gray circle with a download icon and a gray box labeled 'DMS.' An HQ user icon appears at the top right, connected to the DMS with a line and download icon. Red text indicates that a malicious file is uploaded into the DMS and that a corporate user unknowingly downloads the malicious file from the DMS.

セキュア エンタープライズ ブラウザ は、こうしたリスクを抑制するのに効果的とされています。独立したワークフォースに対して必要なものだけにアクセスできる環境を構築できるからです。機密データのマスキングをはじめ、不正アップロードのブロック、リアルタイムでのトラフィック検査など、ブラウザ レベルで実施されるセキュリティ ポリシーにより、完全なデスクトップ環境を導入することなくコンプライアンスを維持することが可能です。

機能の様子:

The diagram shows a freelancer using an unmanaged device represented by a red laptop icon with a warning symbol, which connects to a secure browser represented by a teal-colored browser icon with a padlock. From the secure browser, three connection lines branch out. The top connection, marked with a green check icon, leads to a box labeled 'Internal apps.' The other two connections, each marked with a red blocked icon, lead to boxes labeled 'www.draftkings.com' and 'www.espn.com.' The diagram is captioned 'Enforcing least-privilege access in the browser.'

言い換えれば、企業はデバイスの所有者や雇用形態に関係なく、すべてのユーザーに保護を拡大しながら、同時に複雑さを軽減することができます。これは生産性とセキュリティを同時に維持するうえで鍵となります。

ヒント:
監視機能の強化にむけて、ブラウザのセッションログを既存のSIEMや監査ワークフローに統合することを検討してください。デバイス自体が管理されていない場合でも、契約者のアクティビティと他のセキュリティ イベントとの関連付けが容易になります。

 

2.特権ユーザーのアクティビティの監視と管理

特権ユーザーは、すべての根幹となるシステムを管理しています。重要なインフラや機密データ、管理統制への高度なアクセス権を持っていることから、侵害を受けた場合、運用やセキュリティに深刻な影響が及ぶ可能性があります。

課題は可視性とコントロールにあります。特権ユーザーは、環境をまたいで仕事をすることが多く、リモート システムにアクセスするためにSSHやRDPのようなセキュアなプロトコルを使用します。きめ細かなアクセスポリシーと適切なセッション監視がなければ、特権的な活動は従来の防御を迂回することができてしまうのです。

Architecture diagram showing a freelancer using an unmanaged device represented by a red laptop icon with a warning symbol, which connects to a secure browser represented by a teal-colored browser icon with a padlock. From the secure browser, three connection lines branch out. The top connection, marked with a green check icon, leads to a box labeled 'Internal apps.' The other two connections, each marked with a red blocked icon, lead to boxes labeled 'www.draftkings.com' and 'www.espn.com.' The diagram is captioned 'Enforcing least-privilege access in the browser.'

セキュア エンタープライズ ブラウザは、こうしたリスクを軽減するのに効果的です。

ブラウザで直接コンテキスト制御が可能なため、ジャストインタイム アクセスをはじめ、デバイス体制チェック、センシティブなタスクのためのステップアップ認証を強制することができます。また、エンドポイントを完全に制御せずとも、セッションの動作を制限したり、アクションをログに記録したり、最小特権ルールを適用することも可能です。

機能の仕組:

Architecture diagram showing a freelancer connecting through a secure browser that enforces access conditions based on context. A dotted box next to the user lists three conditions: 'M–F 09:00–17:00,' 'VPN,' and 'OS up to date,' each marked with a green check. The freelancer connects to a secure browser icon with a padlock, which branches out into four single session paths. The top two paths lead to icons labeled 'Internal apps' and 'SaaS apps.' The third path is labeled 'SSH' and leads to 'Allowed servers.' The fourth path is also labeled 'SSH' and leads to 'HR server,' but is blocked with a red prohibited icon. The image is captioned 'Granular, context-aware browser security.'

要約: 組織は、正確かつブラウザ ネイティブな方法で特権ユーザーのアクティビティを監視・管理することができます。そのため、ユーザーの業務を停滞させることなく、異常の検出をしたり、不正アクセスの防止、コンプライアンスの維持を行うのが容易になります。

ヒント:
お使いのソリューションがブラウザ ベースのセッション監視をサポートしている場合は、時間外のアクティビティや予期しないアプリの使用など、通常とは異なるアクセスパターンに対するアラートの設定を検討してください。これにより、本格的なUEBAツールを必要とすることなく、誤用や侵害の兆候を早期に発見することができます。

 

3.安全なBYODポリシーの構築

BYOD(個人デバイスの業務利用)プログラムは、従業員が個人所有のデバイスを業務に使用できるようにするものです。これは柔軟性に寄与するとともに、ハードウェアのコストを削減することができます。しかし、同時にアタックサーフェスの拡大を招くものでもあります。管理されていないデバイスが機密性の高いアプリケーションにアクセスする場合は特に注意が必要です。

なぜ問題なのか。

Webベースの脅威のほとんどは、ブラウザに起因するとされています。また、デバイス間での一貫した管理が欠如している場合、組織はリスクのある振る舞い、データ移動、あるいはクレデンシャルの誤用さえも可視化できなくなる恐れがあります。

Architecture diagram illustrating a corporate network where a user on a laptop connects to a browser, which then attempts to access both the internet and local applications. Two red warning icons appear between the browser and its destinations, indicating potential risk paths to the internet and to local apps. A label above reads 'Risk exposure from inconsistent browser controls,' and a caption below notes, 'User traditionally allowed because the firewall trusts the local corporate network.'

VDIやDaaSのような従来のソリューションでは、すべてのユーザーに対して保護機能を拡張するには高価すぎたり、フラストレーションの原因となるケースが往々にして発生します。

セキュア エンタープライズ ブラウザは、より実用的なアプローチを提供することが可能です。デバイスを完全に管理することなく、SaaSやプライベート アプリへの安全アクセスを可能にすることが可能です。セキュリティは、体制チェック、ポリシー実施、データ保護制御を通じて、ブラウザに直接適用されるため、個人用デバイスは企業資産から分離された状態を保つことができます。

Architecture diagram showing a user on a laptop connecting to a browser within a corporate network. From the browser, two paths emerge—one to the internet and one to local applications—each with an associated security control icon. Beyond these paths, URL filtering is depicted with six applications arranged in two columns. Green and red checkmarks indicate allowed and blocked access based on filtering policies, with some apps connected to the internet and others to local apps. The title above reads 'Applying security controls directly in the browser.'

要約: BYODは、セキュリティの死角を損なうことなく、柔軟性を保つことができます。このバランスによって、新たなセキュリティ ギャップを生むことなく、現代のワークフォースをサポートすることが容易になります。

ヒント:
管理対象外デバイスに残存するリスクの低減にむけて、セッションの有効期限とブラウザの自動データフラッシュを強制することを検討してください。ログアウト時、または一定期間経過後に履歴、キャッシュファイル、クッキーをクリアすることで、機密データが意図したセッションを超えて残るのを防ぐことができます。これは完全なデバイス制御が不可能とされるBYODや社外人材のシナリオで特に有効です。

 

4.生成AIアプリにおけるデータ漏洩防止

今日のほとんどの組織では、生成AIアプリのユーザー アクティビティを可視化する試みはされていません。

それにもかかわらず、生成AIツールは多くのワークフローの中核となりつつあります。コンテンツ制作からソフトウェア開発、データ分析まで、生成AIは広く利用されているのです。

"リーダーが想像しているよりも、3倍以上の従業員が仕事の3分の1以上にAIを活用しています..."

しかし同時に、セキュリティ上の新たな懸念も生じています。特に、ユーザーが公開モデルに機密データを入力する場合です。

Gartner社では、"2027年までに、AI関連のデータ漏洩の40%以上が、国境を越えた生成AI(GenAI)の不適切な使用によって引き起こされる "と予想しています。

なぜ重要なのか。

ほとんどの生成AIプラットフォームはクラウド上で動作します。つまり、一度提出されたデータの使途を組織が完全にコントロールすることはできません。ガードレールがなければ、ユーザーは機密情報、知的財産、顧客データをサードパーティのサービスに意図せず共有してしまう可能性があります。

Architecture diagram illustrating a scenario labeled 'Accidental data exposure in GenAI apps.' On the left, a user uploads a secure file that contains sensitive information such as social security numbers and account numbers. The user then issues a prompt that reads, 'Please summarize this file.' On the right, the GenAI system responds with a summary that includes partial sensitive data, displaying a response such as 'Account numbers starting with [000-00...].' Arrows connect the user and GenAI to show the flow of information between them.

セキュア エンタープライズ ブラウザは、こうしたリスクを軽減するのに効果的です。ブラウザの内部という相互作用のポイントで、直接ポリシーの実施を行うことができます。例えば、セキュリティ チームは、機密性の高い入力をブロックしたり、再編集したり、コンテンツベースのコントロールを適用したり、ID、デバイスの姿勢、アプリのコンテキストに基づいて利用を制限したりすることができます。

要約: 組織はデータ保護を犠牲にすることなく、安全な生成AI利用を実現することができます。生成AIツールが日常業務に組み込まれるようになればなるほど、これは特に重要です。

ヒント:
生成AIツールにおける偶発的なデータ漏洩のリスクを減らすには、入力された内容を検査し、機密性の高いコンテンツをリアルタイムで再編集するポリシーを検討してください。これは公共モデルとの日常的なやり取りの中で、ユーザーが意図せずに機密データを共有するのを防ぐうえで効果的です。

 

5.ブラウザでWebベースの脅威を軽減する

ブラウザは外部からの攻撃の主な標的です。ユーザーをSaaSアプリ、クラウド プラットフォーム、パブリックWebサイトに接続するこの機能は、同時にフィッシング攻撃、マルウェア、エクスプロイト攻撃を許すオープン チャネルを要因でもあるのです。だからこそ、他の脅威と同様に、ブラウザ上のアクティビティを監視し、制御することが求められているのです。

Architecture diagram showing a sequence titled 'How browsers create open channels for web-based threats.' A user accesses an unmanaged device, which then uses an outdated browser to open an email. The user clicks a phishing email link, represented by an icon and a label reading 'User clicks phishing email link.' This triggers the browser to create a new session to a malicious site, depicted with an icon and the label 'Browser creates new session to malicious site.' Arrows connect each step to illustrate the flow from user to threat.

課題提起。

ほとんどのブラウザは、企業リスクを念頭に置いて作られていません。ユーザーがどのようにデータやアプリケーションを操作するかについては、限られたコントロールしか用意されていないのです。そのため、ダウンロードやサードパーティの拡張機能、安全でないWebサイトを通じて、意図しないセキュリティ インシデントを引き起こすリスクが高くなります。

セキュア エンタープライズ ブラウザが変える現状。

導入することで、リアルタイム制御を適用することができます。セキュリティチームは、振る舞いを検査し、アプリの種類やデバイスの姿勢によってポリシーを適用したり、マルウェアのダウンロードや個人サービスへのログインといった危険なアクションをブロックすることができるようになります。

Architecture diagram demonstrating a secure web browser blocking compromised web traffic. It depicts a user on the left side connected to a secure browser represented by a green icon with security features. This secure browser intercepts traffic from a compromised website shown on the right, which is indicated by a red icon with a warning symbol. The malicious code in the response traffic is highlighted between the browser and the compromised website, emphasizing the browser’s protective action. The caption beneath reads, 'Secure web browser blocking compromised web traffic.'

これによりユーザー エクスペリエンスを妨げることなく、エクスポージャを減らすことができます。

セキュア ブラウザ アクセスを導入する場合は、同じセッション内でユーザーが個人アカウントにサインインできないように、ドメインレベルのログインを制限することを検討してください。クロスアカウント アクティビティに依存するフィッシング攻撃を封じ込め、機密性の高いワークフローを管理されていない宛先から分離するのに効果的です。

ヒント:
Webベースの脅威からのエクスポージャを減らすには、個人と企業のアカウント アクセスを分離できるブラウザツールを優先して使用してください。メール ドメインによるログイン制限を実施することで、セッションの重複を悪用したフィッシング攻撃をブロックし、環境間でのデータ漏洩を防ぐことができます。

 

6.VDIへの依存度の低減

仮想デスクトップ インフラストラクチャ(VDI)とサービスとしてのデスクトップ(DaaS)は、リモートアクセスをサポートするために一般的に使用されています。これらは一元管理と一貫したユーザー環境を提供するものです。しかし、コスト高や複雑さ、性能的なトレードオフが生じることが知られています。

問題である理由。

VDIのセットアップは、拡張と維持が難しいとされています。多くのユーザーは、完全な仮想デスクトップではなく、Webベースのアプリケーションへのアクセスのみを必要としています。すべてのアクティビティをVDI経由で実行するとなると、必要ないオーバーヘッドが発生する可能性があります。

セキュア エンタープライズ ブラウザは、よりシンプルな選択肢を提示します。仮想デスクトップに依存することなく、SaaSや社内Webアプリケーションへのセキュアなアクセスが可能です。つまり、VDIライセンスの数を減らしつつインフラの必要性を減らし、同時にブラウザーベースのタスクのユーザー体験を向上させることができるのです。

Architecture diagram shows a comparison of VDI resource usage for 5,000 users before and after reducing VDI instances. On the left side, a labeled section reads 'VDI resources for 5,000 VDI users' and shows an icon representing multiple computer screens stacked, indicating full VDI allocation. Below it, text states that users spend 30% of the time on thick client app access and 70% on browser app access. An arrow points to the right with a note above it saying 'Reduce costs by up to 79% by reducing the VDI instances,' accompanied by an icon of a cloud with a downward arrow. To the right of the arrow, another section labeled 'Reduced VDI resources for 5,000 VDI users' displays a single monitor icon and the same usage breakdown—30% on thick client app access and 70% on browser app access. Next to it, a plus sign separates this from a blue monitor icon labeled 'Same 5,000 users.' Below the diagram, a caption reads 'Minimizing VDI deployments using a secure enterprise browser.'

基本的に、組織はVDIを本当に必要とするユーザーだけに用意することができます。他の誰もがブラウザを通じて安全に操作できるため、コストと運用の負担が全体的に軽減されます。

Architecture diagram showing a segmentation of 5,000 VDI users before and after deploying a secure enterprise browser. On the left side, a group labeled '5,000 VDI users' is split into two subgroups: '2,000 Full desktop users' with green icons and '3,000 Browser-only users' with orange icons. An arrow points to the right, where the same label '5,000 VDI users' is used again, but the subgroups are now labeled '2,000 Full desktop need (using VDI or DaaS)' with green icons and '3,000 Prisma Access Browser users' with blue icons. A caption below states that secure enterprise browsers allow organizations to deploy VDI exclusively to users who require it.
ヒント:
VDIの代替案を評価する際には、ロールベースのアクセス セグメンテーションをサポートするブラウザベースのソリューションを探してください。完全なデスクトップ環境が必要なユーザーと、完全にブラウザだけで作業できるユーザーを簡単に分けることができるため、セキュリティやアクセスを損なうことなく、VDIフットプリントを適正化することができます。

 

7.復号可能なトラフィックの保護

現在、ほとんどのインターネット トラフィックは暗号化されています。プライバシーを守るうえで良い手段です。しかし、従来のセキュリティ ツールでは、特にブラウザ内部でのユーザーの行動を検査し、制御することが難しくなっています。

問題提起。

QUICのような解読が容易でないプロトコルが存在します。また、 Microsoft 365のトラフィックのように、サービスレベル契約を結んでいるものもあります。そのため、トラフィックに不審な点があったとしても、コンプライアンスを破ったりパフォーマンスを低下させたりすることなく、セキュリティ チームがそれを分析することは難しくなっています。

セキュア エンタープライズ ブラウザでは、異なるアプローチをお求めいただけます。転送中のトラフィックを復号化する代わりに、使用時に直接、つまりブラウザ自体に制御を適用する方法です。

機能の仕組:

Graphic titled 'Securing encrypted browser sessions without traffic decryption' and is divided into two horizontal sections. In the top section, a user accesses a secure browser, which communicates via SSL to a firewall labeled 'Firewall decrypt – Allowed or denied based on policy.' From there, traffic is either allowed to Website A or blocked from accessing Website B, shown with green and red indicators respectively. In the bottom section, a user again accesses a secure browser, which sends SSL traffic to a firewall labeled 'Firewall – Allowing encrypted traffic.' From there, the traffic is allowed to reach the internet, shown with a green indicator.

つまり、トラフィックが暗号化されたままでも、企業はアクセスを監視し、ポリシーを実施し、リスクのある活動を検出することができます。

基本的に、セッションを安全にするために暗号化を解除する必要はありません。ブラウザ ベースの可視性は、ネットワーク ベースのツールが残したギャップを埋めるのに役立ちます。特に、より多くのWebやSaaSアプリが最新の暗号化されたプロトコルに移行するにつれてこの恩恵は重要となります。

ヒント:
暗号化されたトラフィックに対するブラウザレベルの制御を検討する場合、ソリューションが復号化を必要とせずにポリシーを適用できるかどうかを確認してください。これには従来のツールの多くが見逃していた、QUICやMicrosoft 365のトラフィックを使ったアプリの可視化も含まれます。これにより性能やコンプライアンスに影響を与えることなくセキュリティの死角をなくすことができます。

 

8.ラスト ワンマイルでのデータ保護

ブラウザは機密データが最も公開されるリスクにある場所です。ブラウザを使用してユーザーは、ビジネス クリティカルな情報をリアルタイムで閲覧、編集、ダウンロード、共有を行っています。つまり、ユーザーがデータに接するラスト ワンマイルは、セキュリティを適用する上で最も重要な場所のひとつなのです。

なぜ重要なのか。

強力なネットワークとクラウドによる保護があっても、データがユーザーに到達した時点でリスクはそこに存在する。例えば、誰かが機密コンテンツを個人用アプリにコピーしたり、機密資料のスクリーンショットを撮ったり、承認されていないドライブにファイルをアップロードしたりするかもしれません。こうしたアクティビティは、従来のコントロールでは見逃されることが多いとされています。

セキュア エンタープライズ ブラウザは、エンドポイントでこうしたセキュリティ ギャップに直接対処します。機密データのマスキングをはじめ、スクリーンショットのブロック、ファイルアップロード制限、ウォーターマークの適用などを、ユーザー エクスペリエンスを妨げることなく行うことができます。これらのポリシーは、コンテンツ、ユーザーID、およびコンテキストに基づいて適応されます。

Architecture diagram titled 'Enforcing last-mile data protection in the browser' illustrates a sequence beginning with a privileged user on a managed device. The user attempts to upload a malicious file, which passes through a secure browser and into the HQ data center. At the final stage, the data management system (DMS) blocks the upload. Labels indicate that the corporate user unknowingly uploads a malicious file to the DMS, but the upload is blocked before reaching its destination.

要約: ブラウザ内でのデータのアクセスや使用方法を正確にコントロールすることができます。これは情報を最も脆弱なポイント、つまり環境を離れる直前で保護するための鍵となる機能です。

ヒント:
ラストマイルの保護を評価する場合、コンテンツとコンテキストの両方に対応するブラウザ レベルのコントロールを備えているかが重要となります。これには、ユーザーの役割、アプリの種類、またはデータの機密性に基づいて調整するポリシーが含まれます。例えば、リスクの高いセッションでのアップロードをブロックする一方で、読み取り専用アクセスは許可するようなポリシーがこれに該当します。

 

9.安全なM&Aオンボーディング

M&Aはスピードが命です。新しく買収された従業員が、企業のアプリケーションやデータに安全にアクセスできるようになるのが早ければ早いほど、買収の価値も高まります。別の言い方をすれば、タイム ツー アクセスはタイム ツー バリューに直接影響するのです。

問題提起。

ノートパソコンの出荷やVDIのプロビジョニングのような従来のオンボーディング アプローチには数週間かかります。また、物流のボトルネックを作り、コストを上げ、生産性を遅らせる要因となります。コンプライアンス上の制約や機器の評価が加われば、スケジュールはさらに長くなります。

セキュア エンタープライズ ブラウザは、こうした遅延の多くを解消します。管理対象デバイスと管理対象外デバイスの両方で、SaaS、Web、プライベートアプリへのセキュアなアクセスを可能にします。これにより、従業員は企業のハードウェアが納品される前であっても、数分で仕事を始めることができます。

Architecture diagram titled 'Enforcing last-mile data protection in the browser' illustrates a sequence beginning with a privileged user on a managed device. The user attempts to upload a malicious file, which passes through a secure browser and into the HQ data center. At the final stage, the data management system (DMS) blocks the upload. Labels indicate that the corporate user unknowingly uploads a malicious file to the DMS, but the upload is blocked before reaching its destination.

つまり、組織はセキュリティを犠牲にすることなく、アクセスを迅速に拡張することができます。ブラウザベースのコントロールでは、ユーザー、デバイス体制、またはデータの種類によってポリシーを適用することが可能です。

セキュリティ チームは、ユーザー グループごとにアクセスを定義し、デバイスの体制チェックを実施することができます。また、透かし、スクリーンショットのブロック、ファイルのアップロード制限など、コンテキストを意識したポリシーを適用することも可能です。このようなラスト ワンマイルの保護により、従業員が個人所有するデバイスまたは会社支給されたデバイスで作業している間のデータ漏洩を防ぐことができます。ブラウザはまた、迅速なオフボーディングをサポートしているため、必要に応じて即座にアクセスを取り消すことが可能です。

ヒント:
M&A時のオンボーディングを加速させるには、デバイスの種類とロールでユーザーをセグメント化することを検討してください。ブラウザベースのアプローチにより、グループ固有のセキュリティ ポリシーを即座に適用できるため、IT部門が社用デバイスを出荷する前であっても、新入社員は必要なものだけにアクセスできます。

 

10.インサイダーによるデータ漏洩の防止

すべての脅威が外部からやってくるわけではありません。意図的であれ偶発的であれ、インサイダー リスクはデータ漏洩の主要な原因となります。そしてブラウザは、ユーザーが機密情報を発見されずに移動させる最も簡単な方法の一つです。

見逃せないリスク:

ブラウザは、ユーザーが企業ツールにアクセスし、ファイルをダウンロードし、データを操作する場所です。ガードレールがなければ、個人用アプリにコンテンツをコピーしたり、承認されていない宛先にファイルをアップロードしたり、仕事と個人使用の境界線が曖昧となってしまう危険性があります。

セキュア エンタープライズ ブラウザを使用することで、セキュリティ チームはこれらのアクションを可視化し、コントロールすることができます。例えば、個人のドライブへのファイルアップロードをブロックしたり、リスクの高いワークフローでのコピーペーストを防止したり、機密性の高いセッションに透かしを入れたりすることができます。また、ログイン時の振る舞いを制限したり、セッションを完全に分離して別のIDにすることも可能です。

要約: 正当な業務を中断することなく、データ損失のリスクを軽減することができます。そのため、ブラウザ レイヤー保護は、現代の職場環境におけるインサイダー脅威に対する現実的な防御策となっています。

ヒント:
インサイダー リスクが懸念される場合は、ブラウザのセッション制御によって、個人と企業のアイデンティティを分離できるかどうかを評価してください。これにはドメインによるログインの制限や作業セッションの分離などが含まれます。こうした機能は、意図しないクロスオーバーをセキュリティ インシデントに発展する前に防ぐのに効果的です。

CTA banner featuring a light teal background with a circle graphic containing a book. Text within the banner reads 'Learn more about secure browsers and which solution is right for your business, featuring 'The Definitive Guide to Secure Browsers.' and includes a 'Download guide' button.

 

セキュア エンタープライズ ブラウザの使用事例FAQ

エンタープライズ ブラウザは、特定のビジネス ニーズに合わせて設計されたセキュアかつ管理されたWebブラウザ環境を提供します。すべてのWebサービスとユーザーアクションに対する完全な可視化と制御を可能にします。
セキュア エンタープライズ ブラウザは、ユーザビリティを損なうことなくセキュリティを強化します。エンドポイントへのインストールは不要で、データ保護、マルウェア防止、ポリシー適用を行うことができます。企業は、管理対象デバイスと管理対象外デバイスを安全に拡張しながら、コストの削減、迅速な導入、スムーズなユーザー エクスペリエンスといったメリットを得ることができます。